iOSアプリを個人開発しようとすると、必ず直面するのが「Apple Developer Program」への登録問題。年99米ドル(約15,000円)、払うべきか迷いました。
この記事では、自分が実際にどう判断したかと、「Android先行でテストする」という戦略を選んだ理由を書きます。
- Apple Developer登録が必要な理由
- AndroidとiOSの個人開発コスト比較
- 「Android先行テスト」という戦略
- Expo Goでは動かない機能がある
- 自分の判断と結論
Apple Developer登録が必要な理由
iOSアプリを実機でテストするには、Apple Developer Programへの登録が必要です。年額99米ドル(約15,000円)かかります。
# Apple Developer Programが必要な場面 1. 実機でのテスト(EAS Build + Internal Distribution) 2. TestFlightでの配布 3. App Storeへの公開 # 無料でできること - iOSシミュレーターでのテスト(GPS・カメラは制限あり) - Expo Goでの基本的な動作確認(ネイティブ機能は制限あり)
GPS・プッシュ通知・カメラなどのネイティブ機能を使うアプリは、実機でのテストが必須です。シミュレーターやExpo Goでは動作確認できない機能が多いです。
? 料金は為替で変動する
Apple Developer Programは世界共通で年99米ドル。日本円での支払額は為替レートで変動し、おおむね14,000〜15,000円前後で推移しています。ドルベースなので、円安が進むと負担額も増えます。登録前にその時点の円換算額を確認しておくと安心です。AndroidとiOSの個人開発コスト比較
? Android
- Google Play登録:買い切り25ドル(約3,500円)
- 実機テスト:APKを直接インストール可能
- 審査:比較的通りやすい
- EAS Buildでの配布:設定が簡単
? iOS
- Apple Developer:年99ドル(約15,000円)
- 実機テスト:証明書・プロファイルが必要
- 審査:厳しい(リジェクトされることも)
- EAS Buildでの配布:設定が複雑
Androidは買い切りで安く・手軽です。iOSは毎年費用がかかり・手間もかかります。同じアプリを両プラットフォームで出すなら、まずAndroidで検証するのが合理的だと判断しました。
「Android先行テスト」という戦略
自分が選んだのは「まずAndroidで動作確認・改善を繰り返してから、iOSに投資する」という戦略です。
Androidで実機テストする(低コスト)
Android端末でEAS Buildを使い、GPS・プッシュ通知・ディープリンクなどの実機確認を行う。APKを直接インストールできるので手軽。
コアな機能が動くことを確認する
「GPS精度は十分か」「API連携は動くか」「UXは想定通りか」をAndroidで検証する。修正が必要な部分を洗い出す。
「これはいける」と確信してからiOSに投資する
Androidで動作確認・改善が完了して「このアプリには価値がある」と確信できたタイミングで、Apple Developer(年99ドル)に登録する。
? POINT
React Native(Expo)を使えば、ほぼ同じコードでAndroidとiOSの両方に対応できます。Androidで検証したコードをそのままiOSでも使えるので、Android先行テストは効率的な戦略です。Expo Goでは動かない機能がある
「Expo Goで開発できるからApple Developer不要では?」と思うかもしれません。でもExpo Goには制限があります。
# Expo Goで動かない(または制限がある)機能 ✗ GPS精度が低い(シミュレーター・Expo Goでは不正確) ✗ プッシュ通知(本番のトークンが取得できない) ✗ バックグラウンド処理 ✗ ディープリンク(スキームが固定される) ✗ カスタムネイティブモジュール # EAS Development Buildが必要な機能 ✓ 実際のGPS位置情報 ✓ プッシュ通知(本番トークン) ✓ バックグラウンドタスク ✓ カスタムURLスキーム(ディープリンク)
GPS・プッシュ通知を使うアプリは、Expo GoではなくEAS Development Buildが必須です。AndroidならApple Developer不要で作れますが、iOSには証明書が必要になります。
自分の判断と結論
結論として、自分はこう判断しました:
「Androidで動作確認・改善を終えて、”これはいける”と思ったらApple Developerに登録する」
理由はシンプルで、15,000円は「アプリが動くことを確認してから払う投資」にしたかったからです。先に払って「やっぱり作れなかった」「誰も使わなかった」となるよりも、ある程度確信を持ってから投資する方がリスクが低いと判断しました。
Androidでの確認結果:
✓ GPS精度:屋外では50m以内で正確な店舗を特定できた ✓ プッシュ通知:レコード保存後に通知が届いた ✓ バックグラウンド処理:アプリを閉じた後もデータが保存された ✓ ディープリンク:memory://camera で直接カメラ画面を開けた
全部動いたので、「このアプリは技術的に実現できる」という確信が持てました。次のステップとしてApple Developer登録を検討しています。
- Apple Developer登録は年99ドル(約15,000円・為替で変動)。実機テスト・TestFlight・App Store公開に必要
- Google Playは買い切り25ドル(約3,500円)。APKを直接インストールでき低コストで実機テストできる
- React Nativeならほぼ同じコードでAndroid・iOS両対応できるのでAndroid先行テストが有効
- Expo Goではネイティブ機能(GPS・プッシュ通知等)の確認ができない。EAS Buildが必要
- 「Androidで確信を持ってからiOSに投資する」戦略でリスクを最小化できる
個人開発は限られたリソースで進める必要があります。「まず安く確かめてから投資する」という思考は、エンジニアの副業・個人開発全般に使える考え方だと思っています。


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